【LGBTQs】クロスドレッサーの私が今の夫と結婚した理由

今回の記事は、LGBTQsの方の体験談記事です。
LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)は皆さん聞き馴染みがあるかと思います。
しかし、ここ最近、この4類型に包含されないものもあるということで、以下のような用語が使われ始めています。
- LGBTs
複数形のsに、LGBT以外のセクシュアリティも含まれる、と言う意味を込めたものです。 - LGBTQ(+)
“Q“はクエスチョニングの頭文字で、自分の性別が分からない、あるいは決めていない人を指します。
また、“+“はLGBTQ以外のセクシュアリティを表します。 - LGBTQIA(+)
Qと+は上と同じ意味です。
“I”はインターセックスの頭文字で、男女どちらとも断言できない身体構造を持つ人々を指します。
また、“A“はアセクシュアルの頭文字で、恋愛感情や性的欲求を抱かない人々を指します。
for Millennialsでは、これらをミックスした、”LGBTQs”というカテゴリで、今後記事をお送りしていきます。
今回の体験談記事は、この中でも、トランスジェンダー寄りの「クロスドレッサー」の方の体験談記事をお送りします。
男性的な格好をし、女性として扱われることを苦手とするこの方が、どのように今の夫と出会い、結婚したのかを見ていきます。
また、同じようなセクシュアリティを持つ方へのアドバイスもあります。
ぜひご覧ください!
自分はLGBTQsの中でもトランスジェンダーに近い「クロスドレッサー」です。
クロスドレッサーとは、元々の性に基づく「女らしさ」「男らしさ」などへの抵抗感を抱き、異性装などをする人々を意味します。
自分は、女性に見える事、女性として分類される事を不快に感じるけれど性転換手術までは望まないというタイプです。
恋愛対象は男性で、現在は結婚して夫と暮らしています。
夫と結婚する前までは女性らしいボディラインが見えないように工夫し、衣類は全て男性用、髪形もメンズのツーブロックにしていました。
夫と出会う前にも何度か恋愛をしましたが、うまくいかない事が多かったです。
自分のある程度親しくなった所で相手に自分の性自認について説明するようにしていましたが、大抵は理解したふりをされていても、結局「女性らしく振舞え」と告げられたり、「ボーイッシュな女の子」程度に思われてしまい、一気にこちらの気持ちが覚めてしまう事がほとんどでした。
そんな私が結婚できたのは、女性として生まれたコンプレックスを気にしないで来れたからかも知れません。
夫とはSNSで出逢い、当初は恋愛対象でなく趣味や価値観が合う友人として頻繁にチャットしていました。
夫は本人の育った文化的に完全なレディーファーストの為、女性にとって失礼に当たる言動は全くしません。
仲良くなってきた所で私の性自認について話してみると、多少驚いたようでしたがそれを否定する言動も決してしませんでした。
お互いの性格がかなり似ていることもあり「もし自分が男だったら彼のように生きているかもしれない」と、今までの恋愛とは違った信頼感を持つようになりました。
そして彼の隣に女性として立つ自分ならしっくりくることに気づいたのです。
今まで付き合った男性が持つ女性感は「日本の清純派女優」という感じで、私とは全く違うタイプでした。
ですが夫の女性観は、ユニセックスな印象、男性物の衣類や小物が似合うタイプ、なので、私とも互換性が多く、ほとんど素のままでいられたのです。
夫との生活で、自分の性自認(クロスドレッサー)も扱いやすくなったと思います。
結果的に夫とは、男友達の上位互換的なとても良い関係が築けています。
時々夫の服を借りたり、一人行動の時は世間的にボーイッシュな服装で生活しています。
また、この秋から夫婦で新しい場所に引っ越しましたが、LGBTの概念が都心ほど一般的でなはなさそうなので、ひとまずカジュアルな服装で過ごしています。
親しい友人知人が増えてきたら、もう少し自分を出していこうと考えています。
私のようなクロスドレッサー、LGBTQsの方はとても多く、その中でも様々な恋愛観があるので、アドバイスとなると概念的なことしかお伝え出来ません。
ただ、敢えてアドバイスするとしたら、生き方や価値観について話せる友人は恋愛感情関係なしに貴重な存在です。
きっと、貴方自身の鏡になってくれます。
自分を分かってもらえず悲しい経験をする事も多いですが、閉じ籠ってしまうと自分さえも見えなります。
「この人と一緒に成長したい。自分を見つけたい」。
そう思える友人をどうか探してみてください。
あなたの幸せを祈っています。
今回の体験談記事は以上になります。
なかなかクロスドレッサーとして恋愛されるのは苦労された部分もあったようですが、最終的に素敵なパートナーと出会えて良かったですね。
どうぞお幸せに!
今後も、LGBTQsに関する記事や体験談を提供していきますので、この記事が参考になった方は、「いいね」を押したり、twitter(@forMillennials1)をフォローしたり、ブックマークやメルマガ登録いただけると嬉しいです。
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