【妊活】自らも不妊手術を受け第二子を授かった男性の体験談(前編)ータイミング法、人工授精、体外受精

今回の体験談は、奥さんと一緒に、自らも注射治療や手術などの不妊治療を続け、第二子を授かった男性の体験談です。
男性目線の不妊治療体験談ということで、将来子供が欲しいと考えている男性、現在妊活などをされている男性の参考になるかと思います。
2017年8月11日。新しく制定された「山の日」の午前3時56分。
3,580グラムの大きな男の子が産まれました。
この出産に至るまでの苦しい二人三脚の妊活の話を、今回お話しさせていただきます。
私たち夫婦には9歳になる長男がいます。
現在は小学校4年生で元気に学校にクラブ活動に取り組んでいます。
2人目が欲しいね。妻がそう言い出したのは、長男が保育園の年少さんの時でした。
私も子供は2人は欲しいと思っていたので、すぐに賛同しました。
ですが、これが苦労の日々になるとはお互い思ってもいませんでした。
なかなか、妊娠の兆候が見られず、産婦人科を受診するようになりました。
まずは、タイミング法から始まり、排卵を誘発する薬など治療の初歩からスタートしました。
ちなみに、不妊治療には3つのステップがあり、
①タイミング療法
②人工授精
③生殖補助医療(体外受精と顕微授精)
があります。
まずはファーストステップのタイミング法です。
これは単純に排卵日を予測して性生活をおくるものです。
2~3回程実施しましたが効果が出ず、妻の膣の検査を実施しました。
そこで衝撃的な事実が発覚します。
なんと!
膣年齢が40代
と伝えられたのです!
妊活をされていない方はピンとこないかもしれません。妊活において、この膣年齢が重要だということを…。
膣年齢とは膣そのものの年齢を表したもので、実年齢と比例することはないようで、妻は当時30歳、かなりのショックを受けたようで、普段の元気をなくしていました。

正直、男である私にはピンとこないので、事実を聞いても「へぇ~」くらいにしか思っていませんでした。そして治療は次のステップへ…。
次は人工授精です。この治療をするまでに妻には大事な治療がありました。
それは「子宮の状態をよくすること」です。単純に子宮年齢が40代なので、子宮自体の状態を良好に保ちましょう、という治療です。
ですが、簡単なものではありませんでした。まずはお腹(下っ腹辺り)にシールを貼る方法です。単純に貼り薬ですね。
湿布みたいなものです。
ですが、1枚ではありません。それを7枚程貼り続けます。
毎日張ったり剥がしたりしている内に、お腹はかぶれてしまい私は妊活の大変さを最初に知りました。
しかも、これだけではありませんでした。
更に注射による薬剤投与が週2回あるのです。
注射嫌いな私は見ているのが嫌で常に注射する時は、その場にいませんでした。
注射は週2回クリニックにて実施していましたが、仕事の都合もあり、家で注射ができるようにしてもらいました。
在宅管理費として数千円費用が上乗せされますが、自分のタイミングで実施できるので、この方法にしました。
ちなみに不妊治療では多額の費用がかかります。
私たちは、しっかり計算していませんが、おおよそ80万円くらいはかかっています。
治療がステップアップするごとに費用も嵩んでいきます。
この80万円は妻だけの費用です。私の費用も含めると90万円は超えていると思います。
妊活をする上で、お金がかかってしまうことは否めません。
ですが、今は国、県、市などの助成金などが拡充してきているので、還付金として私たちよりは返ってくるのではないでしょうか。
私たちも助成金を申請してきましたが、制限などもあり、今回の治療は申請するのを見送ったりしました。
治療は長く根気のいるものです。
焦らずにお金と相談をしながら実施していくことをおすすめします。
私の知り合いで妊活が夫婦の中心になっていて、苦労されている夫婦も知っています。
助成金などの様々な制度をしっかりと活用し辛くない妊活をすることがメンタルの負担軽減にも繋がると思います。
時を戻そう。
次のステップは人工授精です。
人工授精とは、排卵のタイミングに合わせて精子を人工的に子宮内に送り込むものです。
そこで、衝撃的な事実が発覚しました。
「精子欠乏症」
これが私の診断名です。
単純に精子の数が少なく、更に運動能力も低く男性不妊によくある症状のようです。


この診断を聞いた私は、意外にショックを受けることなく、すんなりと今の状態を受け入れることができました。
これで2人で不妊治療の開始です。
私は不満もなく、むしろ率先して治療することを決意しました。
なぜだかは分かりませんが、恐らく妻と一緒に治療するという事をどこかで望んでいたのかもしれません。
私の治療は1種類で週に2回お腹に注射をするものです。
そうです!大嫌いな注射です!
注射といってもインスリンみたいにダイヤルを回し量を調節しながら、お腹に刺すタイプです。
しかし、これが刺す箇所によっては死ぬほど痛い!
正直、週2回の注射は嫌でした。
ですが、私以上に痛い思いをしながら妊活している妻を見ていると諦められないと思いながら耐え忍んできました。
私も在宅で治療することになったので、クリニックに行かずに治療できますが、自宅での管理はキチンと行わないと子供が怪我する元になるので、管理には気を使いました。
そして、2回目の人工授精です。
私の精子をクリニックに持って行き、治療しましたが、結果はうまくいかず…。
なかなか難しいものだと痛感しました。
そこで、医師から次のステップへの依頼がきました。
次は体外受精です。
これは精子を卵子を取り出し人工的に受精させる治療法です。
この治療には妻の半日入院が必要で、ここから治療費も高額になります。
治療当日、朝早くからクリニックに入り、治療の準備をします。
行くときは歩いて行きます。
どこか、健康診断に行くような雰囲気です。
治療時間は1~2時間程でしょうか。
ストレッチャーに乗せられた妻が帰ってきました。
私はその時、なぜか心が痛みました。
妻に寄り添いながらお昼過ぎには退院しました。
その後、体外受精を行い、幾つかの受精卵ができました。
その受精卵を子宮内に戻します。
物事は全てうまくいかず、少ない受精卵もなくなってしまいました。
そして、この頃から妻のメンタルが不安定になり始めました…。
(後編へ続きます)
今回の妊活・不妊治療の体験談記事は以上になります。
タイミング法から人工授精、体外受精へとステップアップする様子が生々しく伝わってきましたね。
後編を楽しみにお待ちください!
後編はこちらから
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